準なし(読み)なぞえなし

精選版 日本国語大辞典 「準なし」の意味・読み・例文・類語

なぞえ【準】 なし

  1. 他と同等に扱えないさま。また、他と比べようもないさま。
    1. [初出の実例]「あふなあふな思ひはすべしなぞへなく高き卑しき苦しかりけり」(出典:伊勢物語(10C前)九三)
  2. 差別のないさま。一様であるさま。
    1. [初出の実例]「なそへなき梢つづきの松が枝にめくれる藤の色をそふらん〈三条公頼〉」(出典:千首和歌太神宮法楽(1542)八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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