準備通貨(読み)じゅんびつうか(その他表記)reserve currency

翻訳|reserve currency

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「準備通貨」の意味・わかりやすい解説

準備通貨
じゅんびつうか
reserve currency

通貨当局が対外決済準備として保有している外国通貨をいう。 19世紀の金本位制度においてはポンド,第2次世界大戦後はドルが準備通貨として支配的な地位を占めた。地域的に使用されていた例もあり,旧スターリング地域でのイギリスポンド,フラン圏におけるフランスフランなどがあげられる。

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世界大百科事典(旧版)内の準備通貨の言及

【基軸通貨】より

…ほとんどすべての国は金・外貨準備をもつが,基軸通貨はその外貨準備として用いられる。そのため準備通貨reserve currencyともいう。今日,最も代表的な基軸通貨はいうまでもなく米ドルである。…

【ドル】より

…1995年末現在,国際通貨として世界的に用いられているものには米ドル,ユーロダラー,金,SDR(IMF特別引出権),ドイツ・マルク,円,フランス・フラン,イギリス・ポンド等があるが,ドルはこのなかで6~7割を占め,支配的地位を占める通貨である。ドルの国際通貨としての具体的役割は価値尺度のほか,決済通貨,介入通貨,準備通貨等である。決済通貨とは商品,サービス,および資本の国際取引において支払手段として現実に売買を媒介する通貨である。…

※「準備通貨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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