フランスフラン(その他表記)French franc

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フランスフラン」の意味・わかりやすい解説

フランスフラン
French franc

フランス共和国の通貨で,1フランスフラン (通常 F. Fr.と略称) は 100サンチーム centimes (別称 rappen) 。起源は古く 14世紀にさかのぼり,スイスフランもこれから派生した。フランス革命後,通貨単位がリーブルからフランに改められた。 1946年 12月における国際通貨基金 IMF平価は,1フランスフランあたり純金 0.00746113g (すなわち1ドルあたり 119.107フランスフラン) であったが,61年のデノミネーション (100分の1) ,69年8月の平価切下げなどを経て,73年3月以降対ドル変動為替相場制度に移行した。 99年1月のユーロ導入に際しては,1ユーロ=6.55957フランの交換レートとなった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のフランスフランの言及

【フラン】より

…1フランは100サンチームcentime。フランといえば,通常フランスの法定貨幣(フランス・フランfranc française)を考えやすいが,スイス(スイス・フラン),ベルギー(ベルギー・フラン)などでもその法定貨幣はフランと名づけられている。これらの国々の法定貨幣の呼称がフランで共通しているのは,1865年のパリ協約でフランス,ベルギー,スイス,イタリアの4ヵ国(後にスペインなどが加盟)によるラテン貨幣同盟Union monétaire latineが締結され,フラン金貨,フラン銀貨を無制限法貨にしたことによる。…

※「フランスフラン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む