滑面小胞体

栄養・生化学辞典 「滑面小胞体」の解説

滑面小胞体

 リボソームが結合していない細胞内小器官肝臓などでは粗面小胞体と構造上つながっている.リン脂質合成,コレステロール合成,脂肪酸の不飽和化など,脂質代謝系の酵素薬剤や有毒化合物の解毒に働く各種の酵素を含む.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の滑面小胞体の言及

【小胞体】より

…ラット肝細胞の中の膜構造分画のうち,小胞体膜は51%とその半分を占め,次に多いのがミトコンドリア33%,細胞膜7%である。タンパク質合成を行うリボソーム(径約15nm)が付着した小胞体を粗面小胞体,リボソームが付かないものを滑面小胞体という。電子顕微鏡像で前者は粒状のものが小胞体について見え後者は見えない。…

【腺】より

…ドーパはこの顆粒の中に入りこみ,ドーパミンを経てカテコールアミンになるという。(3)脂質性の分泌物をつくる細胞 皮脂腺,副腎皮質,睾丸,卵巣の間質腺などでは小管状の滑面小胞体がよく発達し,その間に多数のミトコンドリアがみられる。クリスタが層板状でなく絨毛(じゆうもう)状(小管状)であるのが特徴である。…

※「滑面小胞体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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