リボソーム(英語表記)ribosome

翻訳|ribosome

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リボソーム」の意味・わかりやすい解説

リボソーム
ribosome

すべての細胞に普遍的に存在する直径 15~30nmの微粒子小胞体の膜系に付着するものと,遊離して存在するものがある。リボゾーム,またはライボソームとも記す。膜系からはデオキシコール酸塩のような界面活性剤で処理したのち遠心分離できる。蛋白質リボ核酸 RNAを含み,大きさは生物の種類により多少の変動があるが,細菌藍藻,色素体,ミトコンドリア内の 70S型 (原核細胞型) と酵母細胞や高等生物細胞の細胞質基質の 80S型 (真核細胞型) がある。いずれも 2小単位粒子からなり,マグネシウムイオンの低濃度で構成単位に解離し,高濃度で会合する。リボソームメッセンジャーRNA系で結合されて集団をつくり,ポリリボソーム,すなわちポリソーム polysomeと呼ばれる集合体になって,この状態で蛋白質合成の場となる。リボソームは細胞質ばかりでなく核内にもある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

期日前投票

期日前投票制度は、2003年6月11日公布、同年12月1日施行の改正公職選挙法によって創設された。投票は原則として投票日に行われるものであるが、この制度によって、選挙の公示日(告示日)の翌日から投票日...

期日前投票の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android