漫心(読み)そぞろごころ

精選版 日本国語大辞典 「漫心」の意味・読み・例文・類語

そぞろ‐ごころ【漫心】

  1. 〘 名詞 〙 そわそわして落ち着かない心。うわついた心。また、あてもない考え。すずろごころ。
    1. [初出の実例]「昔あやしきそそろ心のつきて、あくがれそめにしを、なほ心ちのしづまらざりしかば」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲中)

すずろ‐ごころ【漫心】

  1. 〘 名詞 〙 あてもない考え。そわそわと浮わついたこころ。そぞろごころ。
    1. [初出の実例]「いとよしなかりけるすずろ心にても、ことのほかにたがひぬるありさまなりかし」(出典:更級日記(1059頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android