濡ぬ先こそ露をも厭え(読み)ぬれぬさきこそつゆをもいとえ

精選版 日本国語大辞典 「濡ぬ先こそ露をも厭え」の意味・読み・例文・類語

ぬれ【濡】 ぬ 先(さき)こそ露(つゆ)をも厭(いと)

  1. ( 濡れる前には露がかかるのも嫌うが、一度濡れてしまえば濡れることなど平気になるの意から ) 一度身をあやまれば、もっとひどいあやまちを犯してもはばからなくなるというたとえ。
    1. [初出の実例]「ぬれぬさきこそ露をもいとへ、あだし名は四方にたかく、家はとこしなへにみだれり」(出典:評判記・色道大鏡(1678)五)

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