精選版 日本国語大辞典 「無足衆」の意味・読み・例文・類語
むそく‐しゅう【無足衆】
- 〘 名詞 〙 =むそくにん(無足人)①
- [初出の実例]「当庄地下人、若令レ同二意無足衆一輩在レ之者、堅可レ処二罪科一者也」(出典:北野社家引付‐延徳元年(1489)一二月五日)
…しかしこの交替はかえって領国を混乱させ,山城国一揆の影響もあって89年(延徳1)9月,船井郡に大規模な国一揆が勃発した。この一揆には〈丹州牢人〉と称された内藤方の浪人や,〈無足衆〉と呼ばれた荻野・須智(しゆうち)・久下ら外様の国人たちが多く参加し,須智城(現,京都府船井郡丹波町)や位田(いでん)城(現,綾部市)に拠って細川・上原両氏の包囲軍に激しく抵抗し,93年3月に至ってようやく鎮圧された。この事件は同年4月の明応の政変に影響を与え,山城国一揆とともに当時の支配層に恐怖感を植えつけたのである。…
…(1)無足,無足の仁,無足の輩,無足の族(やから),無足衆ともいう。日本中世で主従関係を結びながら知行する所領,所帯を与えられていない下級の家臣。…
※「無足衆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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