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無足人 ムソクニン

デジタル大辞泉の解説

むそく‐にん【無足人】

無足1である人。
近世、準士分の上層農民。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

むそくにん【無足人】

(1)無足,無足の仁,無足の輩,無足の族(やから),無足衆ともいう。日本中世で主従関係を結びながら知行する所領所帯を与えられていない下級の家臣。〈足〉は家臣として課役をつとめる義務を負う所領のこと。鎌倉期,将軍の側近や武士などにも〈無足近仕〉(《吾妻鏡》)とか,〈無足の身に候ほどに,在所いづくに候べしとも覚えず〉(《蒙古襲来絵詞》)といわれるような無足人は多く,幕府法でも所領,所帯の有無で刑罰を異にした(《御成敗式目》)。

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大辞林 第三版の解説

むそくにん【無足人】

所領がなく扶持米だけを支給された下層の武士。無足衆。
田地をもたない下層農民。

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世界大百科事典内の無足人の言及

【伊賀国】より

…その後,36年(寛永13)に高虎の義子高吉が名張郡簗瀬の寨(とりで)に配されて名張家2万石の祖となったが,家臣の最高位という位置を出なかったから,廃藩置県まで津藩の一国支配が続いた。津藩は旧土豪層を無足人(むそくにん)(在郷武士)に取り立て,また伊賀者に採用して,伊賀の安定をはかった。草高は,64年(寛文4)で阿拝,山田,名張,伊賀4郡合わせて10万0540石。…

【郷士】より

…郷士にはさまざまな種類があり,類型化は容易ではないが,大きくは(1)旧族郷士,(2)取立郷士に分けられる。(1)旧族郷士は,元来は正規の武士になるべきものが,近世初頭あるいはその後になんらかの事情により郷士となったもので,薩摩藩の外城(とじよう)衆,土佐藩の郷士,津藩や近江甲賀郡の無足人十津川郷士などが知られている。日向延岡藩の小侍,郷足軽もこれにあたる。…

※「無足人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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