然有ぬべし(読み)さりぬべし

精選版 日本国語大辞典 「然有ぬべし」の意味・読み・例文・類語

さり【然有】 ぬ べし

  1. そうあるのが適当だ。そうあるはずだ。そうあってさしつかえない。そうあるに違いない。
    1. [初出の実例]「今、女皇子たちは、さりぬべき所造らせて、あひ次ぎつつものせむ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開上)
    2. 「潜に仰せ合せられて、さりぬべき兵を召しけるに」(出典:太平記(14C後)一)
  2. 相当である。りっぱである。身分がよい。よいと思われる。
    1. [初出の実例]「さりぬべからん人のむすめなどは」(出典:枕草子(10C終)二四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む