熊野那智大社文書(読み)くまのなちたいしやもんじよ

日本歴史地名大系 「熊野那智大社文書」の解説

熊野那智大社文書
くまのなちたいしやもんじよ

五冊 永島福太郎・小田基彦校訂 群書類従完成会 昭和四六―五二年刊

解説 熊野那智大社の社家文書で、中世から近世の旦那文書が主。那智一山の組織・経済・信仰圏・御師制度などを知るうえで貴重。巻一―三は社家実報院の米良文書、巻四は米良文書および廊之坊の潮崎稜威主文書、巻五には龍宝院の潮崎万良文書、橋爪文書などが収められ、参考資料として「熊野三山略記」「熊野講式」「十二所宮再興勧進状」「那智山社法格式書」「後鳥羽院熊野御幸記」を収める。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の熊野那智大社文書の言及

【米良氏】より

…同氏に伝来する《米良文書》は,南北朝時代の両朝からの文書や室町から江戸にかけての将軍家,武家の書状をはじめ,引檀那,先達,御師関係の多数の文書から成り,中世熊野の信仰,組織,勢力などを示す重要史料である。《熊野那智大社文書》(《史料纂集》)所収。【戸田 芳実】。…

※「熊野那智大社文書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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