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熱素 ねっそ

大辞林 第三版の解説

ねっそ【熱素】

熱現象を担うものとして想定された物質的実体。物質と結合して潜在化し離れて熱として現れる、光や電気と同様の不可秤量物と考えられた。熱を一種の物質とみなす考えは、一八世紀後半から一九世紀にかけて、エネルギー保存の法則が確立されるまで、ブラックやカルノーらの熱現象の解明に一定の役割を果たした。カロリック。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の熱素の言及

【エネルギー】より

…したがってこのような場合にもエネルギー保存則を成り立たせようとすると,力学的仕事だけでなく熱まで含めて考えねばならない。熱については18世紀ごろまでは熱素(カロリックcaloric)というある種の重さのない物質であるという考えがあり,A.L.ラボアジエなどはこれを元素表の中に記したほどであった。N.L.S.カルノーはこの熱素説に基づいて,当時発達途上にあった蒸気機関の原理を,熱素の流れによって説明した(1824)。…

【熱】より

…熱の本性についての古代からの考え方は二つに大別される。一つは熱を火と同様に何らかの作用素,あるいは元素とみなすもので,のちに火のフロギストン説が現れたように,18世紀の熱素説につながる考えである。もう一つは原子論の立場に立って熱を運動の一種とする考えである。…

【熱素説】より

…この点を明確にしたのはフロギストン説を批判したA.L.ラボアジエであった。 ラボアジエは1789年の《化学要綱》で〈熱素calorique(フランス語)〉を一つの元素とみなし,それが一定の熱量を担い,物質と結合し(潜熱),あるいは独自には熱として現れると考えた。こうした熱素は,熱機関の理論などの展開のなかで,一種の流体としてもとらえられた。…

※「熱素」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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