デジタル大辞泉 「燃料デブリ」の意味・読み・例文・類語 ねんりょう‐デブリ〔ネンレウ‐〕【燃料デブリ】 原子炉の事故で、炉心が過熱し、溶融した核燃料や被覆管および原子炉構造物などが、冷えて固まったもの。核燃料デブリ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
知恵蔵mini 「燃料デブリ」の解説 燃料デブリ 原子炉が異常過熱した結果、溶融した核燃料や原子炉構造物、制御棒などが冷えて固まったもののこと。核燃料デブリともいう。強い放射線を放っており、かつ非常に硬いため、状況を把握することも処理することも難しい。1979年に起きた米国のスリーマイル島原発事故で生じた燃料デブリは、90年までに撤去が完了している。86年に起きた旧ソ連のチェルノブイリ原発事故で生じた燃料デブリは、2017年現在、建屋内に残されたままとなっている。17年1月30日、福島第一原子力発電所2号機の格納容器の内部をカメラで確認する調査が行われ、圧力容器直下に黒い塊が発見された。これが、同原発事故後初めて確認された燃料デブリである可能性があるとされている。 (2017-2-2) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報