炉心(読み)ロシン

関連語 名詞

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「炉心」の意味・わかりやすい解説

炉心
ろしん
core; reactor core

核分裂炉ウランプルトニウムなどの核燃料が存在し,核分裂連鎖反応が起りうる領域。あるいは核融合炉制御核融合を起す高温のプラズマのある部分。現在,原子力発電の主流になっている軽水炉の炉心は,ウラン酸化物燃料をセラミックス状に焼固めたペレットを直径 1cm,長さ 4m程度のジルカロイ製円筒 (被覆管) に収めて1本の燃料ピンとし,これを4万~5万本まとめて一定間隔で配列したものである。その間を中性子減速と炉心冷却のための軽水が流れ,中性子の吸収量を調節して出力制御を行う制御棒が挿入されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android