普及版 字通 「爰」の読み・字形・画数・意味
爰
9画
[字訓] ひく・ここに
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 会意
+(ひよう)。〔説文〕四下に「引くなり。に從ひ、于に從ふ」とするが、卜文にを上下よりもつ形の字があり、玉器のを相援(ひ)く形であろう。尊貴の人を援くとき用いる。
[訓義]
1. ひく。
2. 于・聿・於・焉と声が通じ、ここに、ここにおいて、これ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕爰 ココニ 〔字鏡集〕爰 ココニ・イヅクカ・オコナフ・ツクロフ・タメ・イハク
[声系]
〔説文〕に爰声として(援)・・・煖・など十二字を録する。hiuanとxiuanの両系がある。
[語系]
爰hiuanは、于hiua、於ia、焉ian、曰jiuat、聿jiutと声近く、発語の「ここに」や、他の諸義に通用する。
[熟語]
爰爰▶・爰▶・爰書▶・爰田▶・爰臂▶・爰立▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報