片椀(読み)カタモイ

デジタル大辞泉 「片椀」の意味・読み・例文・類語

かた‐もい〔‐もひ〕【片×椀/片×垸】

ふたのない土製のわん。
「思い遣るすべの知らねば―の底にぞわれは恋ひなりにける」〈・七〇七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「片椀」の意味・読み・例文・類語

かた‐もい‥もひ【片椀】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「片」は不完全の意 ) ふたのない、水などを入れる素焼き土器。かたわん。
    1. [初出の実例]「思ひやるすべの知らねば片垸(かたもひ)の底にそ吾れは恋ひなりにける」(出典万葉集(8C後)四・七〇七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android