片椀(読み)カタモイ

デジタル大辞泉 「片椀」の意味・読み・例文・類語

かた‐もい〔‐もひ〕【片×椀/片×垸】

ふたのない土製のわん。
「思い遣るすべの知らねば―の底にぞわれは恋ひなりにける」〈・七〇七〉

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精選版 日本国語大辞典 「片椀」の意味・読み・例文・類語

かた‐もい‥もひ【片椀】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「片」は不完全の意 ) ふたのない、水などを入れる素焼き土器。かたわん。
    1. [初出の実例]「思ひやるすべの知らねば片垸(かたもひ)の底にそ吾れは恋ひなりにける」(出典万葉集(8C後)四・七〇七)

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