牡鹿の角(読み)おじかのつの

精選版 日本国語大辞典 「牡鹿の角」の意味・読み・例文・類語

おじか【牡鹿】 の 角(つの)

  1. ( 夏は鹿の角が生えかわって、新しい角がまだ短いところから ) 短い時間の意の「つかのま」「ほどなし」などを引き出す表現
    1. [初出の実例]「夏野ゆく小壮鹿之角(をしかのつの)束の間も妹が心を忘れて思へや」(出典万葉集(8C後)四・五〇二)

牡鹿の角の補助注記

万葉の歌句から、のちには「おしかの角(の)」だけで序詞のように用いる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 実例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android