束の間(読み)ツカノマ

デジタル大辞泉 「束の間」の意味・読み・例文・類語

つか‐の‐ま【束の間】

一束ひとつか、すなわち指4本の幅の意から》ごく短い時間。ちょっとの間。「束の間の夢」「束の間も忘れない」
[類語]瞬く間瞬時瞬間一瞬刹那一刹那とっさ寸時片時数刻寸刻一刻たまゆら須臾しゅゆ電光石火短いしばらしば暫時少時ひとしきり時の間見る間に一時いっとき一時ひととき半時寸陰短時間一時一時的かりそめ短日月短時日一朝一朝一夕寸秒はかないあっと言う間間髪をれず

つか‐の‐あいだ〔‐あひだ〕【束の間】

つかのま」に同じ。
「紅の浅葉の野らに刈るかやの―もを忘らすな」〈・二七六三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「束の間」の意味・読み・例文・類語

つか【束】 の 間(ま)

  1. ( 一束(ひとつか)、すなわち指四本の幅、の意から ) 時間がごく短いこと。少しの間。ごく短い時間のたとえ。つかのあいだ。
    1. [初出の実例]「夏野行く小鹿の角の束間(つかのま)も妹が心を忘れて思へや」(出典万葉集(8C後)四・五〇二)
    2. 「人はただ、無常の身に迫りぬる事を心にひしとかけて、つかのまも忘るまじきなり」(出典:徒然草(1331頃)四九)

つか【束】 の 間(あいだ)

  1. つか(束)の間(ま)
    1. [初出の実例]「大名児(おほなこ)彼方(をちかた)野辺に刈る草(かや)の束之間(つかのあひだ)も我忘れめや」(出典:万葉集(8C後)二・一一〇)

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