独り子(読み)ひとりご

精選版 日本国語大辞典 「独り子」の意味・読み・例文・類語

ひとり‐ご【一人子・独子】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 兄弟姉妹のいない、ただひとりの子。ひとりっこ。
    1. [初出の実例]「言問はぬ木すら妹(いも)と兄(せ)ありといふをただ独子(ひとりご)にあるが苦しさ」(出典万葉集(8C後)六・一〇〇七)
  3. 神のただひとりの子。キリスト教で、イエス‐キリストをさす。
    1. [初出の実例]「御おやデウスのまことの御ひとり子(ゴ)にてましませば也」(出典:どちりなきりしたん(一六〇〇年版)(1600)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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