猛度(読み)もうど

法則の辞典 「猛度」の解説

猛度【brisance】

火薬類破壊強度を示す尺度の一つ.火薬の中を進む爆轟波の圧力によって与えられる.すなわち爆轟圧力 P は火薬の密度 ρ0 と爆速 D,および物質速度 W相乗積であるから,

P=ρ0DW

を猛度という.実測はきわめて難しいので,爆速と密度から概略値を求めるか,理論的に計算するしかない.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の猛度の言及

【火薬】より

…ここで使われる感度とは,外から熱とか衝撃などの刺激が加わったときに,どのくらい容易に爆発したり,発火したりしやすいかを示す尺度である。爆発威力には,破壊的作用に関したもの(動的威力,猛度ともいう)と推進作用に関したもの(静的威力)がある。前者の試験としては,爆速測定と猛度試験があり,後者の試験としては,トラウズル鉛壔(えんとう)拡大試験,弾動臼砲(きゆうほう)試験,弾動振子試験などがある。…

※「猛度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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