火薬類(読み)かやくるい(その他表記)explosives

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「火薬類」の意味・わかりやすい解説

火薬類
かやくるい
explosives

利用価値のある爆発物で,火薬 low explosive,爆薬 high explosiveおよび火工品 pyrotechnics; explosive deviceに分けられる。火薬は,燃焼を利用するもの,爆薬は爆轟を利用するもの,火工品は火薬または爆薬を使用目的に応じて加工したものである。一般に不安定な固体液体で,その一部に加えられた熱または衝撃によって急速な化学変化を引起し,多量の熱とガスを発生し,局部的に急激な高圧高温を出現することによりさらに他の部分にも急激な化学変化を起すものである。爆薬のうち特に敏感で,わずかな衝撃,摩擦または点火などによって容易に爆轟を起すものを起爆薬といい,アジ化鉛,アセチレン銀,ジアゾジニトロフェノールなどがある。それ以外の爆薬にはダイナマイトトリニトロトルエンなどがある。火薬には黒色火薬,無煙火薬のような銃砲用発射薬や,ロケット推進薬などがある。また火工品には導火線,雷管,信管などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android