猪目懸魚（読み）いのめげぎょ

精選版 日本国語大辞典

いのめ‐げぎょゐのめ‥【猪目懸魚】

1. 
   猪目懸魚〈奈良県　東大寺鐘楼〉
2. 〘 名詞 〙 建築で、猪目①を彫った懸魚。その刳形(くりがた)が、イノシシの目に似ているところからともいう。〔日本建築辞彙（1906）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

世界大百科事典（旧版）内の猪目懸魚の言及

【懸魚】より

…また，唐破風（からはふ）の棟木位置に付けるものを兎の毛通し（うのけとおし）という。形によって，ふつう猪目（いのめ）懸魚，蔐（かぶら）懸魚，三花（みつばな）懸魚，梅鉢懸魚の4種に分けられる。猪目懸魚は最も古くからあり，猪目と呼ぶハート形のくり抜きが付く。…

※「猪目懸魚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」