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奈良県 なら

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

奈良県
なら

面積 3691.09km2。人口 140万728(2010)。年降水量 1316.0mm (奈良市) 。年平均気温 14.9℃ (奈良市) 。県庁所在地 奈良市。県木 スギ。県花 ナラノヤエザクラ

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デジタル大辞泉の解説

なら‐けん【奈良県】

奈良

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日本の地名がわかる事典の解説

〔奈良県〕奈良〈県〉(なら〈けん〉)


近畿(きんき)地方中部に位置する内陸県。
奈良盆地は古代の政治・文化の中心で、史跡や社寺が多い。北は京都府、東は三重県、西から南は大阪府・和歌山県に接する。農業県だったが、県北西部で工場立地・宅地開発が進展し、経済的・文化的に京阪神地方との一体化が進む。陸の孤島と称された南部の奥吉野(おくよしの)地方では電源開発や観光開発が進んでいる。人口140万1243。面積3691.09km2。人口密度379.63人/km2。管轄市町村は12市15町12村。県庁所在地は奈良市。県花はナラヤエザクラ
歴史を見ると、縄文遺跡は木津(きづ)川・吉野川などの河川沿い、弥生(やよい)遺跡は奈良盆地に多くみられる。古墳の建造は3世紀末ごろからで、5世紀には巨大な前方後円墳も多数出現。北部の桜井(さくらい)市にある桜井茶臼山古墳では、2009年(平成21)に多数の銅鏡が発見され、考古学界の注目を浴びた。大和朝廷が成立すると、飛鳥板蓋宮(あすかいたぶきのみや)、飛鳥浄御原宮(きよみはらのみや)に次いで7世紀末には藤原京が建設されるが、710年(和銅(わどう)3)に平城京に遷都。以来七十余年にわたり日本の政治・文化の中心地となった。784年(延暦(えんりゃく)3)に長岡京(ながおかきょう)に遷都。さらに794年には平安京に移ったが、奈良は永らく「南都」と称された。平安時代末期、平清盛(たいらのきよもり)の焼き討ちにあうが、鎌倉時代に公家(くげ)や武家の援助で復興。南北朝時代には後醍醐(ごだいご)天皇の吉野行宮(あんぐう)はじめ、県南部の吉野地方が南朝方の根拠地となった。近世は豊臣秀吉(とよとみひでよし)の弟、秀長(ひでなが)が入国し、豊臣氏の直轄地となった。江戸時代に入ると8つの藩に分けられ、奈良奉行の支配する幕府直轄領・旗本領・他藩領・社寺領などが錯綜(さくそう)した。1868年(明治元)にまず奈良県が成立。1871年の廃藩置県により成立した大和一円の県を同年11月に合わせる。この奈良県は1876年に堺(さかい)県、さらに1881年には大阪府の一部となったが、1887年に分離し、ほぼ現在の県域となった。
地勢を見ると、県中央部を西流する吉野川を境に北部と南部に二分される。北部は西に生駒(いこま)山地と金剛(こんごう)山地が連なり、奈良盆地を挟んで東には笠置(かさぎ)山地南部をなす大和高原が広がる。東部の三重県境には高見(たかみ)山地が連なる。奈良盆地の南部には大和三山(耳成(みみなし)山・畝傍(うねび)山・天香具(あまのかぐ)山)が点在する。盆地に注ぐ各河川は中央部で合流して大和川となって西流し、生駒山地と金剛山地の間を抜けて大阪平野に流れる。東部の大和高原からは木津川の源流をなす宇陀(うだ)川などが流れ出る。吉野川以南は紀伊(きい)山地中部の山々が連なり、大峰(おおみね)山脈を挟んで十津(とつ)川・北山(きたやま)川が峡谷をなして南流する。気候は、北部の奈良盆地は瀬戸内式気候に属すが、内陸にあるため冬の冷え込みは厳しい。南部の紀伊山地は太平洋岸式気候の南海型に属し、とくに三重県境の台高(だいこう)山脈の大台ヶ原(おおだいがはら)山付近は年間降水量が6000mmを超す最多雨地帯をなす。
産業は、農業では、近畿圏の近郊農業地帯としての性格が強く、北西部では宅地化が顕著で、農家の兼業化、経営耕地小規模化が進行している。奈良盆地では古くから大和スイカの栽培が盛んで、近年はイチゴなどの施設園芸農業も発展。大和高原での茶栽培は全国有数の産量があるほか、吉野地域ではカキの収穫量が多い。吉野スギに代表される林業は全国屈指の生産性を誇ったが、輸入材に押されて停滞している。内陸に位置するため工業化は遅れ、工業製品出荷額では和歌山県と近畿地方最下位を争う。第二次世界大戦後、新設された工業団地に、阪神(はんしん)工業地帯から移転した機械・電機などの内陸型工場の立地がみられる。地場産業には、奈良盆地の各地にメリヤス・靴下などの繊維関連が、御所(ごせ)市・高取(たかとり)町に売薬用の製薬業が、桜井市にそうめん製造がある。
観光では、史跡・名所旧跡・古社寺がいたるところにあり、国宝・重要文化財も豊富で博物館などの文化施設も数多い。東大(とうだい)寺・奈良公園がある奈良市は代表的な修学旅行コースで、法隆(ほうりゅう)寺・薬師(やくし)寺・唐招提(とうしょうだい)寺などの古刹(こさつ)や正倉院・明日香(あすか)村を訪れる観光客も多い。南部の山岳地帯は吉野熊野(よしのくまの)国立公園と高野龍神(こうやりゅうじん)国定公園、東部は室生赤目青山(むろうあかめあおやま)国定公園、西部は金剛生駒紀泉(こんごういこまきせん)国定公園、奈良市周辺は大和青垣(やまとあおがき)国定公園に指定される。法隆寺地域の仏教建造物・古都奈良の文化財・紀伊山地の霊場と参詣道の世界遺産(文化遺産)があり、その数は国内最多。また、民俗芸能も多彩で、奈良市の春日若宮おん祭の神事芸能・題目立(だいもくたて)・奈良豆比古(ならずひこ)神社の翁舞(おきなまい)、五條(ごじょう)市の陀々堂(だだどう)の鬼はしり、十津川村の十津川の大踊(おおおどり)などは国の重要無形民俗文化財に指定されている。
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