異層地衣(読み)いそうちい(その他表記)heteromerous lichen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「異層地衣」の意味・わかりやすい解説

異層地衣
いそうちい
heteromerous lichen

有層地衣,別層地衣ともいう。地衣類の体を構成している藻類 (ゴニジア) が菌糸体内部一定の層状分布をしているものをいう。例としては,ウメノキゴケ,カブトゴケ,リトマスゴケなどがある。これに対して,ゴニジアが髄層内に一様に散在するものを同層地衣という。

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世界大百科事典(旧版)内の異層地衣の言及

【地衣類】より

…樹枝状地衣類では皮層,藻類層,髄層が外側から内側へと同心円状に配列し,中心に軸をもつものもある。藻類がかたまって薄い層になるものを異層地衣(例,ウメノキゴケ,サルオガセ),地衣体全体に散在するものを同層地衣(例,イワノリ)と呼ぶ。固着地衣類は一般に皮層がほとんど分化せず,髄層の菌糸で基物に固着する。…

※「異層地衣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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