白似・白贋(読み)しらにせ

精選版 日本国語大辞典 「白似・白贋」の意味・読み・例文・類語

しら‐にせ【白似・白贋】

〘名〙
① 知っていながら知らないふりをすること。しらばくれること。とぼけること。
※俳諧・物種集(1678)「白似せつかふ別路のかね 憂泪もとのす顔と成にけり〈昨夢〉」
歌舞伎伊勢音頭恋寝刃(1796)三幕「折角お鹿さまが上げなさんした金を、取らぬとは実にあんまり白贋(シラニセ)ではあるワイの」
② まんまと似せること。また、そのもの。にせもの。
浮世草子・子孫大黒柱(1709)四「丁銀一丁にて六十匁ありて、つきのよき白似せ有、これいぜんにていしゅ不目利の時、かづき置ける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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