皿池(読み)さらいけ

世界大百科事典(旧版)内の皿池の言及

【讃岐平野】より

…畿内に近いため開発は古くからすすみ,近畿地方に匹敵するほどの条里制が発達したことをうかがわせる碁盤目状の道路網や農業用水路網が残っているが,降水量も河川の集水面積も小さいことから干ばつ常襲地として水利の苦労が続いた。山麓の小さな谷をせき止めてつくった麓池や台地池,平野部につくられた皿池など大小2万余に及ぶ灌漑用の溜池がそれを物語る。最大の溜池は満濃(まんのう)池である。…

【溜池】より

…溜池は比較的容易に構築できるので古くから築造され,エジプトのファイユームにあるメリス湖は,約4000年前に造られたといわれる。溜池には大きく分けて,丘陵や台地中の山地型のものと,平地型のものとがあり,前者は集水しやすい谷底平野中に多く位置し,後者は取水量が少ないので河川からの水路や他の溜池と結ばれることが多く,皿池と呼ばれる。また,自己集水域にのみ依存する単独溜池と,他の溜池から水を引く親子池,重ね池という分類もできる。…

※「皿池」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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