盗出(読み)ぬすみいず

精選版 日本国語大辞典 「盗出」の意味・読み・例文・類語

ぬすみ‐い・ず ‥いづ【盗出】

〘他ダ下二〙 =ぬすみいだす(盗出)
伊勢物語(10C前)六「女のえ得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、からうじてぬすみいでて」

ぬすみ‐いだ・す【盗出】

〘他サ四〙 盗んで持ち出す。また、こっそりと連れ出す。ぬすみいず。ぬすみだす。
平治(1220頃か)上「院・内をおしこめ奉る中媒をなし、今又ぬすみいだしまゐらする中媒せられければ」

ぬすみ‐だ・す【盗出】

〘他サ五(四)〙 盗んで持ち出す。ぬすみいだす。
※俳諧・花摘(1690)下「賃おしからず三里乗る馬〈遠水〉 我年にあはねど娘ぬすみ出し〈岩翁〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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