普及版 字通 「盪」の読み・字形・画数・意味
盪
17画
[字訓] あらう・うごく
[説文解字]
[字形] 形声
声符は湯(とう)。〔説文〕五上に「を滌(あら)ふなり」という。〔論語、憲問〕に「(がう)(人の名)、舟を盪(うご)かす」とあり、舟をゆする意。盪とはゆするようにはげしく動かして洗うことをいう。と通用することがある。
[訓義]
1. あらう、ゆすりあらう。
2. うごく、うごかす、おす。
3. ゆらぐ、なでる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕盪 アラフ・ウルフ・ソソク・オコク・タフトク・トラカス・ススム・ウゴカス 〔立〕盪 トラカス・ウゴカス・ヒタタク・アラフ・ノゾク・ヲコス・ソソグ・クチススグ 〔字鏡集〕盪 トク・ウゴカス・ウカス・タダヨフ・トラカス・ウルホス・ススク・ススム・ワラフ・ヒロク・オス・ソソク・タフ・ヲコク・ツク
[語系]
盪・dangは湯thangの声義をとるもので、たぎち動く意がある。動dongも声義が近い。〔広雅、釈詁一〕に「盪は動なり」と訓し、も動くと訓する字。みな揺の意がある。
[熟語]
盪穢▶・盪夷▶・盪撃▶・盪失▶・盪舟▶・盪除▶・盪尽▶・盪汰▶・盪腸▶・盪定▶・盪滌▶・盪盪▶・盪突▶・盪泊▶・盪覆▶・盪滅▶
[下接語]
激盪・晃盪・敖盪・震盪・推盪・洗盪・駘盪・跳盪・滌盪・騰盪・波盪・飛盪・漂盪・風盪・平盪
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報