…鉢は5枚ないし10枚以上の台形板金を矧ぎ合わせた急勾配の円形で,頂辺にまるく孔をあけ,縁に葵葉(あおいば)形の座と玉縁(たまべり)をつけ八幡座(はちまんざ)とする。鉢の左右後には四方に響孔(ひびきあな)をあけ,古くは忍緒(しめお)を通し,真向腰巻の下端に花先形染韋包(はなさきがたそめかわづつみ)の眉庇(まびさし)を打ちつけ,鉢の前後ないし左右にも金・銀鍍金の板金を伏せ,鎬垂(しのだれ)を打って荘厳とし,これを二方白(にほうじろ),四方白と称している。(しころ)は小札板5段を威(おど)し下げ,4段を吹返しとして,絵韋(えかわ)をもって包み,さらに眉庇に鍬形(くわがた)台を鋲留めし,鍍金の鍬形をさし,真っ向に獅子,竜を飾ったものもある。…
※「眉庇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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