真陸(読み)まんろく

精選版 日本国語大辞典 「真陸」の意味・読み・例文・類語

まん‐ろく【真陸】

〘名〙 (形動) (「まん」は「ま(真)」の変化した語)
① 平らなこと。物事の真に正しいこと。あるいは、公平なこと。また、そのさま。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第三五「月は影唯まんろくな相場もの 露のうき世の欲に搆はぬ」
② 満足のいくまで十分なこと。完全なこと。また、そのさま。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第三九「月は空かねて沓音心得て 馬にのる共真陸(まんロク)な穐」

ま‐ろく【真陸】

〘名〙 (形動) 傾いたり歪んだりせずまっすぐであること。また、そのさま。
※蹴鞠百五十箇条‐四六「あをのかずうつぶかずかたぶかずして、まろくにあるべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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