普及版 字通 「矍」の読み・字形・画数・意味
矍
20画
[説文解字]
[字形] 会意
(く)+隹(すい)+(又)。は驚いて左右を見る意。〔説文〕四上に「隹(とり)走せんと欲す。(手)の之れを持すること矍矍たるに從ふ」とし、「一に曰く、ること遽(あわただ)しきなり」という。前条に「瞿は鷹隼のなり」とあり、懼の意がある。隻(かく)の亦声と解してもよい。隻を鷹狩の意とすれば、矍も「鷹隼の」とみてもよい。
[訓義]
1. おどろきみるさま、おどろくさま、みまわすさま。
2. はやるさま、いさむさま。
[古辞書の訓]
〔立〕矍 ミル 〔字鏡集〕矍 イソギミル
[声系]
〔説文〕に矍声として・・攫・钁など七字を収める。・攫など行為に関する字は、矍・瞿の声義を受け、急遽・恐懼の意を含む。
[語系]
矍kiuak、瞿kiua、懼giua、遽giaは声義近く、一系の語である。
[熟語]
矍▶・矍矍▶・矍視▶・矍▶・矍鑠▶・矍然▶
[下接語]
驚矍
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報