(読み)はぐ

精選版 日本国語大辞典 「矧」の意味・読み・例文・類語

は・ぐ【矧】

(「はく(佩)」と同語源か)
[1] 〘他ガ四〙 鳥の羽を矢竹につけて矢をつくる。
書紀(720)綏靖即位前(北野本南北朝期訓)「乃(すなは)ち弓部(ゆけへ)の稚彦(わかひこ)を使(し)て弓を造(つく)る。倭(やまと)の鍛部(かちへ)天津真浦(あまつまうら)をして真麛(まかこ)の鏃(やさき)を造(つく)りて、矢部(やはきへ)をして箭(や)を作(ハカ)しむ」
[2] 〘他ガ下二〙 弓の弦に矢を引きかける。弓に矢をつがえる。
※蘇悉地羯羅経承保元年点(1074)中「或は弓を張り箭を檽(ハケ)諸の方所に置け」

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