日本歴史地名大系 「石打庄」の解説 石打庄いしうちのしよう 奈良県:添上郡月ヶ瀬村石打村石打庄欠年の予野庄神人等愁状(春日神社文書)に「春日若宮御祭料并東円堂庄予野神人等言上、右件子細者、大安寺領石打庄住人了識、重包、寮暁、去々年之比、令殺害当庄神人了」とみえる。これによると、石打庄は大安寺領荘園であり、その住人の了識ら三人が一昨年春日社領予野庄(現三重県上野市)の同社神人を殺害したとして訴えられている。所在は荘号から現月ヶ瀬村大字石打に比定される。同大字は添上郡の東北端の山間地であり、荘園の存在はその前提として杣の存在を推定させる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報