日本歴史地名大系 「石見国之内郷帳」の解説
石見国之内郷帳(古田領郷帳)
いわみのくにのうちごうちよう
一冊
成立 元和五年
写本 明治大学刑事博物館
解説 浜田藩領美濃・那賀・邑智三郡内一三四ヵ村の組、村高・取米と免、取米の内訳として田方米納・畑方銀納と石と銀の換算が記される。領国支配のための基本帳簿。元和五年古田重治が伊勢松坂から浜田へ入封する折、銀山奉行竹村丹後守道清から本帳の正帳と浮役帳二冊の計三帳を引継いだが、うち二冊は江戸藩邸にあって類焼のため焼失。本帳はその写とされる。末尾には慶安元年八月二日付の浜田藩家老古田将監の書上が付され、同年の古田氏改易によって本帳は次の藩主松平周防守康映に引渡されている。
活字本 「明治大学刑事博物館資料」第4集。なお同書には元和五年の古田領舟役加子役帳・古田領小物成帳も活字化されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報