最新 地学事典 「砕屑性炭酸塩岩」の解説
さいせつせいたんさんえんがん
砕屑性炭酸塩岩
clastic carbonate rocks
炭酸塩岩や石灰質生物の硬組織の砕屑物からなり,多少とも運搬作用の影響を受けて形成された,炭酸塩鉱物が50%以上の堆積岩。一般には同時期,同堆積盆内で生成された炭酸塩岩片や炭酸塩鉱物片,生物遺骸片からなる堆積岩(石灰岩・石灰砂岩・ドロマイト砂岩など)をいうが,生物遺骸砕屑片が主構成の炭酸塩岩(bioclastic limestone, skeletal limestoneなど)のほうがはるかに多く,bioclasticの意味を生物による砕片化作用に限定しないのと同様に,広い意味で使われることが多い。一方,陸源砕屑岩と同じように考えて,古い時代の炭酸塩岩の砕屑片からなる石灰岩がこの岩石に含められることがあるが,これは炭酸塩岩の代表的岩石である石灰岩の場合,calclithiteとして扱われるべき石灰岩礫岩,石灰岩砂岩など,まったく成因の異なるものを同じ岩石名で扱うことになり,混乱が生じるので避けるべきであろう。
執筆者:沖村 雄二
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

