炭酸塩鉱物(読み)たんさんえんこうぶつ(英語表記)carbonate mineral

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「炭酸塩鉱物」の解説

炭酸塩鉱物
たんさんえんこうぶつ
carbonate mineral

炭酸イオン基 CO32- を含む金属塩鉱物総称。無水のものと含水のものがある。無水炭酸塩鉱物は MCO3 型 (Mは金属イオン) と,AB(CO3)2 型 (A,Bは金属イオン) の2つに区分される。3型のものはさらに結晶構造上大きく2つの同形鉱物群,方解石群 (三方晶系) と霰石 (あられいし) 群 (斜方晶系) に分けられる。前者には方解石,菱苦土石,菱鉄鉱菱マンガン鉱など,後者には霰石,ストロンチアン石などが属する。 AB(CO3)2 型の代表はドロマイト (苦灰石) である。含水炭酸塩鉱物には,ソーダ石 (ナトロン) ,ゲイ=リュサック石 (ゲイルサイト) ,孔雀石藍銅鉱などがある。

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百科事典マイペディア「炭酸塩鉱物」の解説

炭酸塩鉱物【たんさんえんこうぶつ】

炭酸塩を主たる成分とする鉱物。天然産のものは六方晶系の方解石構造(方解石,リョウ苦土鉱,リョウ亜鉛鉱など),斜方晶系のアラゴナイト構造(アラレ石,毒重石白鉛鉱など),鎖状・層状構造(クジャク石,ラン銅鉱,天然ソーダなど)をもつものなどに大別される。前2者の間では同一組成で互いに多形の関係のものが少なくない。

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世界大百科事典 第2版「炭酸塩鉱物」の解説

たんさんえんこうぶつ【炭酸塩鉱物 carbonate】

炭酸陰イオン(CO3)2-陽イオンとの結合によってできている鉱物。結晶構造中(CO3)2-独立に存在するものが大部分を占めているが,なかでも方解石構造をとるもの,およびアラゴナイト構造をとるものが主である。また(CO3)2-以外のOH,Cl,Fなどの陰イオンを含むものにクジャク石,ラン銅鉱などがあり,さらに少数例であるが,CO3水素結合してできた(HCO3)の鎖状構造をなすもの(ドウソン石など)や(CO3)2-とUO2が連結して層状構造をなすもの(ラザフォード石など)などがある。

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