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神秘和音 しんぴわおん mystic chord

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

神秘和音
しんぴわおん
mystic chord

神秘主義の作曲家といわれる A.スクリアービンにより用いられた和音。4度音程の積重ねにより形成される。その際4度には好んで増減音程が用いられ,転回形により現れる場合が多い。特に『プロメテウス』 (1910) を通して広く知れ渡るようになったので「プロメテウスの和音」とも呼ばれる

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典内の神秘和音の言及

【スクリャービン】より

…1904‐09年には西欧(北イタリア,スイス,ベルギー等フランス語圏)に滞在,05年にブラバツキー神智学に触れ,神秘主義的傾向を深める。この頃から,和声語法も,極度に変形された属7・属9系の和音――そのうちの一つが〈神秘和音〉と呼ばれる――のみを用い,機能和声(調性)の根幹を揺るがしていく。この時期の代表作は《法悦の詩》や《ピアノ・ソナタ第4番》《同第5番》等。…

【法悦の詩】より

…標題は,直観的に神との合一を遂げ霊の法悦の境地に到達しようという彼の神智学の思想を示す。音楽的には,スクリャービンのいわゆる〈神秘和音〉(4度音程を6個積み重ねたもの)の完全な使用をもって知られる。日本では,作曲後20年目の1928年4月に,近衛秀麿指揮の新交響楽団によって初演された。…

【和音】より

…和音構造に関係なく,6音以上の構成音をもつ和音を〈多音和音mehrtöniger Akkord〉ともいう。スクリャービンの〈神秘和音〉(図9)もその一つである。これは4度和音の一種と考えられてきたが,V.デルノワの《スクリャービンの和声Garmoniya Skryabina》(1968)以来,図のbのように,属9和音の第5音を下行変質(変ト音)させ,付加6度音(イ音)を付けた和音としての解釈が認められてきた。…

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