デジタル大辞泉 「稲筵」の意味・読み・例文・類語 いな‐むしろ【稲×筵】 [名]1 稲のわらで編んだむしろ。「秋の田のかりねの床の―月宿れどもしける露かな」〈新古今・秋上〉2 稲が実って倒れ伏したようす。また、そのように乱れたもののたとえ。「夕露の玉しく小田の―かぶす穂末に月ぞすみける」〈山家集・上〉[枕]「川」にかかる。かかり方未詳。一説に「寝筵いねむしろ」の意とされ、古代はそれを皮で作ったので同音の「川」にかかるともいう。「―川に向き立ち」〈万・一五二〇〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例