古代(読み)こだい

精選版 日本国語大辞典 「古代」の意味・読み・例文・類語

こ‐だい【古代】

〘名〙
① 古い時代。むかし。いにしえ
源氏(1001‐14頃)若菜上「こたいのひが事どもや侍りつらむ」
② (形動) 古めかしいこと。ふるくさいこと。また、そのさま。昔ふう。古風旧式
蜻蛉(974頃)上「こだいなる人ありて、なほと、かしこまりてかかすれば」
③ (形動) 年寄じみていること。ふけていること。また、そのさま。
※源氏(1001‐14頃)薄雲「こたいにうちしはぶきつつ、世の中の事ども奏し給ふついでに」
歴史時代区分の一つ。原始につづき、中世以前の時期。日本の場合は、奈良平安時代をさすことが多く、大和政権の時代を含むこともある。世界史的には、原始社会のあとの奴隷制社会にあたる。
円形劇場から(1970)〈辻邦生〉「その小都市にも古代の円形劇場が残り」

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デジタル大辞泉 「古代」の意味・読み・例文・類語

こ‐だい【古代】

[名]
古い時代。大昔。いにしえ。「古代物語
歴史の時代区分の一。原始時代中世との間。日本史では、一般に奈良時代平安時代をさすが、大和政権時代を含むこともある。世界史では、原始社会のあと、封建社会成立までの時代をいう。
[名・形動ナリ]
古めかしいこと。また、そのさま。古風。昔風。
「―なる人ありて、なほ、とかしこまりて書かすれば」〈かげろふ・上〉
年寄りじみていること。また、そのさま。
「其の比ほひまでは人の心も―なりけるに」〈今昔・二九・一二〉
[類語]大昔太古上古上代

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防府市歴史用語集 「古代」の解説

古代

 歴史の時代区分の1つで、原始時代と中世の間の時代です。日本では奈良・平安時代をさしますが、大和朝廷[やまとちょうてい]の時代を含める場合もあります。

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普及版 字通 「古代」の読み・字形・画数・意味

【古代】こだい

昔の世。

字通「古」の項目を見る

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デジタル大辞泉プラス 「古代」の解説

古代

東京都台東区、大心堂雷おこし製造・販売する銘菓。厳選した落花生、おこし種、水飴、砂糖を原料にしたおこし。

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世界大百科事典(旧版)内の古代の言及

【時代区分】より

…しかし時代区分の区分原理が全歴史に適用されるのでなければ,時代区分としては恣意的といわなければならない。 便宜的な時代区分として今日もっとも広く使われているのは,古代・中世・現代(近代)という三時代区分であるようにみえる。それは16世紀ヨーロッパのルネサンス運動の中で,この運動の指導者たちが,これから出発すべき新しい時代を〈現代〉,これに改新の手段を与える模範とすべきギリシア・ローマの古典古代文明を生んだ時代を〈古代〉,その中間のキリスト教中心の時代を〈中世〉ととらえたことに由来する。…

※「古代」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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