立ち撓ふ(読み)タチシナウ

デジタル大辞泉 「立ち撓ふ」の意味・読み・例文・類語

たち‐しな・う〔‐しなふ〕【立ち×撓ふ】

[動ハ四]しなやかに立つ。なよやかに立つ。
「―・ふ君が姿を忘れずは世の限りにや恋ひ渡りなむ」〈・四四四一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 自動詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「立ち撓ふ」の意味・読み・例文・類語

たち‐しな・う‥しなふ【立撓】

  1. 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 しなやかに立つ。なよやかに立つ。
    1. [初出の実例]「浅葉野に立ち神さぶる菅の根のねもころ誰故(たがゆゑ)吾が恋ひなくに〈或本歌曰〉誰葉野(たがはの)に立志奈比(たちシナヒ)たる」(出典万葉集(8C後)一二・二八六三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android