精選版 日本国語大辞典 「立出」の意味・読み・例文・類語
たち‐い・でる【立出】
〘自ダ下一〙 たちい・づ 〘自ダ下二〙
① 立って外へ出る。立ち去る。
※説経節・説経苅萱(1631)下「いとま申てどうしんは、をひとってかたにかけ、かうやの山をたちいでて」
② 立って来る。出て来る。やって来る。現われる。
※蜻蛉(974頃)中「車にものすれば、ここなるこれかれ、おくりにたちいでたれば」
③ おもてだった所へ出る。人前や晴れがましい場所へ出る。
※枕(10C終)一八四「なほいとわが心ながらもおほけなく、いかでたちいでにしかと汗あえていみじきには」
④ 隠れていた物事が表面にでる。表面化する。
※古今(905‐914)雑下・九九九「人しれず思ふ心は春がすみたちいでてきみがめにも見えなむ〈藤原勝臣〉」
たち‐・でる【立出】
〘自ダ下一〙 たち・づ 〘自ダ下二〙 立って出て行く。立ち去る。
※天草本平家(1592)三「フネ ノ ヤカタ ニ tachidete(タチデテ) フエ ナド ヲ フイテ アソブ」
たち‐い・ず ‥いづ【立出】
〘自ダ下二〙 ⇒たちいでる(立出)
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