站戸(読み)たんこ

普及版 字通 「站戸」の読み・字形・画数・意味

【站戸】たんこ

駅夫

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の站戸の言及

【元】より

… 蒙古,色目,漢人,南人の区分は特権に基づく身分規定であるが,これと平行して徭役義務のうえからも法制化された諸色戸計の身分規定は特権をもたない漢人・南人の一般庶民を対象とするものだけに内容も複雑である。諸色戸計とは一般民戸を狭義の民戸,站戸,軍戸,匠戸などに区分し,それぞれに特定の徭役を世襲せしめる(民戸には一般郷役,站戸には駅伝維持の諸負担,匠戸には各種の造作,軍戸には軍役を賦課する)ものであるから,まさしく身分規定とみなしてさしつかえがない。なかでも軍戸は元朝兵制を支える重要基盤であるにもかかわらず,江南には施行されないでひとり漢人戸のみをもって編成されたから,徭役の偏重による軍戸の疲弊をきたしてそれが各種の社会問題の原因となった。…

【賦役】より

…しかし元代においてとくに注目されるのは,特定の徭役を負担する戸を定めて,戸籍上他と区別したことである。匠戸,站戸(たんこ),鋪兵戸,弓手戸などがそれである。匠戸は技術者で官営工場などの労働に服し,站戸は駅伝の,鋪兵は早飛脚の労役を果たし,弓手は治安維持のために置かれた警官のようなものである。…

※「站戸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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