歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「竜三升高根雲霧」の解説
出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報
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…天保期の直接交渉のない6人をあつめてひとつのはなしに仕立てた《天保六花撰》と同様の趣向といってよく,《雲霧五人男》には,《享保五人男》なる異題もある。3世桜田治助,河竹黙阿弥などによって脚色された《竜三升(りゆうとみます)高根雲霧》は,1861年(文久1)守田座で初演され,のち黙阿弥の書いた部分が《誡草芒野晒(いましめぐさすすきののざらし)》(因果小僧)として独立して上演されるようになった。【矢野 誠一】。…
…ほかに《梅若菜二葉曾我》(藤本斗文作,1756年3月江戸市村座),《紋尽(もんづくし)五人男》(4世鶴屋南北作,1825年4月中村座),《恋衣雁金染》(河竹黙阿弥作,1852年1月江戸河原崎座)などがある。また雲霧仁左衛門を首領とする〈雲霧五人男〉の系統では《竜三升高根雲霧(りようとみますたかねのくもきり)》(黙阿弥作,1861年5月江戸守田座)があり,ほかに〈白浪五人男〉として日本駄右衛門以下の盗賊を描いた《青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)》(黙阿弥作,1862年3月市村座)がある。【小池 章太郎】。…
※「竜三升高根雲霧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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