竹四郎廻浦日記(読み)たけしろうかいほにつき

日本歴史地名大系 「竹四郎廻浦日記」の解説

竹四郎廻浦日記(廻浦日記)
たけしろうかいほにつき

二冊 松浦武四郎著・高倉新一郎解読 北海道出版企画センター 昭和五三年刊

解説 安政二年幕府がロシアの南下に対抗して再び蝦夷地松前藩から上知したとき、翌三年その引継ぎと調査のために派遣された箱館奉行支配組頭向山源太夫に随行した松浦武四郎の東西蝦夷地およびカラフトの周回日記。巻一―一二「按西扈従」は箱館出立より宗谷まで、巻一三―二一「按北扈従」はカラフト南部の日記で、クシュンコタンよりタライカ地方への単独調査を含む。巻二二―二四は再び「按西扈従」で宗谷より斜里領境まで、巻二五―三〇「按東扈従」は釧路領より箱館までの日記である。各冊巻頭には本文中の自筆挿絵が写真版で収められている。これは北海道大学附属図書館所蔵の自筆本三〇巻の翻刻である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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