筋村(読み)すじむら

日本歴史地名大系 「筋村」の解説

筋村
すじむら

[現在地名]南部川村筋

高田たかだ山の東麓、南部川沿いにある。南は徳蔵とくぞう村。古代の条里制の遺名と思われるまつつぼ町坪まちがつぼがあり、また町坪にならんで小字榜示ぼうじが残り、承安五年(一一七五)五辻斎院頌子から高野山蓮華乗れんげじよう院に寄進された南部庄との関係が考えられる。慶長検地高目録によれば村高四四三石余、小物成七升四合。宝暦一〇年(一七六〇)の御上ケ知南部組大指出帳(「日高近世史料」所収)によると村高は慶長検地高目録とほぼ同じで、そのなかに茶・桑分の高一斗五升が含まれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android