築城庄(読み)ついきのしよう

日本歴史地名大系 「築城庄」の解説

築城庄
ついきのしよう

「宇佐大鏡」に国々散在常見名田の一つとして「築城郡田数但国半不輸之時、宮召加地子起請田四百八十二丁九反」とみえ、築城郡内に散在していた常見名田が安元年中(一一七五―七七)に一円を庄号し宇佐神領とされたという。元暦二年(一一八五)三月、宇佐宮祝兼権少宮司大神宮保と女禰宜大神安子は牢籠の所領をもとの不輸地に復してほしいと申出て、追討使源範頼から安堵の外題を得ており、その所領中の大尾おおお社御供田二〇町のうち公田分一〇町は上毛こうげ郡・築城郡で立用六町、不足分四町であったが、築城庄・上毛庄など四庄に所課宮符を募り免田畠などに立用して替えたという(「八幡宇佐宮女禰宜大神安子等解案」益永文書/平安遺文八)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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