…また天皇から殿上人に酒をたまわる淵酔(えんずい)と呼ばれる酒宴も催されていた。奈良時代の酒といえば,山上憶良の〈貧窮問答歌〉にみえる糟湯酒(かすゆざけ)があり,また酒を好んだ大伴旅人のことが知られている。糟湯酒は酒糟を湯にとかしたものであった。…
…酒かすの重量の15~20%が酵母菌体であるため栄養に富み,ビタミンが多い。 《万葉集》巻五の山上憶良の〈貧窮問答の歌〉には〈糟湯酒(かすゆざけ)〉で寒さをしのぐ様子が歌われており,8世紀初頭にはどぶろくをこした残りのかすを湯にといて飲んでいたのであろう。《延喜式》には〈大篩(おおぶるい)で酒を篩う〉とあり,また〈酒槽(さかふね)〉を用いて,〈糟垂袋(かすたれぶくろ)〉すなわち酒袋に入れたもろみを搾り,現在に近い酒かすがえられていたと思われる。…
※「糟湯酒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
春になって暖かくなりかけた頃、急に寒さが戻って、地面などがまた凍りつく。《 季語・春 》[初出の実例]「七瀬御秡 同晦日也。〈略〉雪汁いてかへる」(出典:俳諧・誹諧初学抄(1641)初春)...