糟谷彦三郎(読み)カスヤ ヒコサブロウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「糟谷彦三郎」の解説

糟谷 彦三郎
カスヤ ヒコサブロウ


職業
能楽囃子方(幸流小鼓方)

専門
小鼓

生年月日
天保12年

経歴
加賀藩主・前田家に仕え、京都に在住して禁裏御用もつとめた糟谷家の6代目。京都の武士・狩野永詳の子で、5代目糟谷宇左衛門宗徳の養嗣子となった。明治維新後は京都の裁判所に勤めたが、金剛謹之輔らの支援により能楽の世界に復帰し、狩野宗明・須浜東街の名で舞台に出た。名手として知られ、幕末から明治中期にかけての幸流家元が空位の際には関西における芸事取締となり、門弟を育成。二男・彦三郎、長男・恕一を相次いで亡くしたため、門人の曽和鼓堂に芸事一切を相伝した。

没年月日
明治35年 2月16日 (1902年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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