素紙(読み)そし

精選版 日本国語大辞典 「素紙」の意味・読み・例文・類語

そ‐し【素紙】

  1. 〘 名詞 〙 書きものに使う普通の白い料紙。
    1. [初出の実例]「奉写素紙墨字妙法蓮華経二十部百六十巻」(出典兵範記‐久安五年(1149)一〇月二五日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の素紙の言及

【生漉紙】より

…この種の技術は中国で唐代に高度に発達した。なお,平安時代の《枕草子》などに出てくる〈素紙〉は高い評価を得ているが,これは普通の紙という意味ではなく,熟紙の加工をしていない,コウゾを原料とした生紙をさしていると思われる。すでに生紙の状態のままで十分に筆がはしり,生地のままの状態のほうが紙がより美しいと認められていたわけで,和紙の技術の発展を示している。…

※「素紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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