続命院(読み)しょくめいいん

精選版 日本国語大辞典 「続命院」の意味・読み・例文・類語

しょくめい‐いん‥ヰン【続命院】

  1. 〘 名詞 〙 弘仁一三年(八二二)頃、大宰大弐小野岑守が大宰府に造った宿泊設備。
    1. [初出の実例]「故参議刑部卿従四位上小野朝臣岑守。前為大宰大弐時建続命院一処往来之舎宿」(出典続日本後紀‐承和二年(835)一二月癸酉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の続命院の言及

【小野岑守】より

…延暦以来の23人の詩を集め《凌雲集(りよううんしゆう)》を撰して序を書き(814),儀典行事の新式を定め《内裏式》を撰して序を作った(821)。民衆の凶作に苦しむのを見て貯穀を上表し(823),九州の旅路に続命院を建てて旅人の困苦を救おうとして解状(げじよう)をさし出した(天長年間)。単なる優雅な文人にとどまらず,その儒教的ヒューマニズムと古代戦士的な風格はその子篁(たかむら)にもうけつがれている。…

※「続命院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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